今となっては懐かしい、札幌から上野に向かう寝台特急北斗星のA寝台個室「ロイヤル」に乗った時の乗車体験記を、写真で徹底紹介しています。
食堂車グランシャリオでのパブタイムの写真も多数掲載。
寝台特急北斗星
札幌→上野
A寝台個室「ロイヤル」乗車記
2011年2月に、札幌から上野に向かう「寝台特急北斗星」の1人用A寝台個室「ロイヤル」に乗った時のレポートVol.1です。
旅の出発地、札幌駅のJRタワー。
寝台特急北斗星は、札幌発17時12分。
2月だったので、辺りはすでに薄暗くなり始めていました。
ディーゼル機関車に引かれて、寝台特急北斗星が入線して来ました。
旅の始まりは、何度体験してもワクワクする瞬間です。
今夜のお部屋はA寝台個室のロイヤルなので、9号車に乗り込みます。
客室に入るドア。
通路の右側が、個室になっています。
個室のドア。
A寝台個室の1番のお部屋でした。
個室のドアはカードキーで施錠できるので、便利で安心。
個室のカードキーはお土産で持って帰ることも出来て、いい思い出になりました。
寝台特急北斗星の1人用寝台個室で最も豪華だった「ロイヤル」です。
寛げるソファーもあり、ミニテーブル付き。
テレビも完備されていました。
ドライヤーも付いてます。
上部の扉を開けると、収納棚になっていました。
天井の明かりは蛍光灯なので、お部屋全体が白っぽい印象です。
トワイライトエクスプレスのロイヤルの「白熱灯」の方が、あたたかい色合いで好みでした。
照明や暖房や放送などのスイッチ類。
個室だと、自分の好きなように明かりを消したり出来るのも良かったです。
明かりを全て消すと、夜の車窓もよく見えました。
札幌駅を出発して、夕闇迫る雪景色の中を疾走して行きます。
寝台特急北斗星のA寝台個室ロイヤルは窓が大きいので、車窓もダイナミックに楽しめるのが特徴でした。
出発して少しすると、北斗星のA寝台個室「ロイヤル」にはウェルカムドリンクのサービスもありました。
内容も、トワイライトエクスプレスより種類豊富で豪華な印象です。
嬉しいオリジナルのコースター付き。
もちろんお土産に持って帰りました。
ロイヤルにはシャワーも完備されていました。
予約が必要な共用のシャワーと違い、いつでも好きな時に浴びられて良かったです。
シャワーの使用時間は10分間。
こまめに止めながら浴びれば、夜と朝の2回使えました。
A寝台個室のロイヤルには、北斗星オリジナルのアメニティも付いていました。
シャワールームの照明と鏡。
収納式の洗面台。
洗面台の下には、収納式のトイレもありました。
昼間はソファー、夜はベッドに早変わりします。
ベッドも開放式B寝台よりは広々としています。
寝台特急北斗星
寝台個室の種類について
2人用A寝台個室の「ツインデラックス」です。
寛げるソファーとテーブル付き。
上下の2段ベッド構造でした。
1人用B寝台個室の「ソロ」2階です。
2階と1階があり、2階が特に人気でした。
1人用の個室にも関わらず、仕切りがカーテン1枚の開放式B寝台と値段が同じだったので、「ソロ」は特に人気が高い寝台個室でした。
1人用B寝台個室の「ソロ」1階です。
1階のソロは、2階よりも天井が高いという特徴もありました。
2人用B寝台個室「デュエット」
1階と2階があり、写真は1階の個室です。
通路には収納式の補助イスがあり、座って車窓を眺めたりも出来ました。
苫小牧に着きました。
この辺で、夕食にすることにしました。
札幌のデパ地下で買っておいた長万部名物の「かなやのかにめし」です。
北海道の地酒「千歳鶴」と合わせました。
味のしみた「かにめし」との相性も最高で、ロイヤル個室で流れる夜景を眺めながら幸せなひと時が過ごせました。
デザートは車内販売の北海道アイス。
列車で食べるアイスは、ホントおいしいですね(笑)
東室蘭。
食後はロビーカーに行ってみました。
寝台特急北斗星には「ロビーカー」も連結されていました。
自由に使える共用スペースで、お弁当を食べたり、思い思いに寛ぐことが出来ました。
ロビーカーでは、車窓さんによるグッズ販売の時間もありました。
目玉商品の懐中時計。
結構高かったような気がしますが、今思えば買っておけば良かったかも(笑)
乗車証明書のオレンジカードを買いました。
乗車記2につづく。
寝台特急北斗星
1人用A寝台個室「ロイヤル」 まとめ
寝台特急北斗星は上野と札幌を結ぶ列車で、青函トンネルの完成と共に走り始めました。
それまでの寝台特急よりも個室を増やし、食堂車やロビーカーも連結した豪華な編成で、個室は常に人気が高かったです。
中でも1人用寝台個室「ロイヤル」は高い人気で、列車が廃止になるまで人気は衰えませんでした。
寝台特急北斗星
食堂車「グランシャリオ」について
2011年2月に、札幌から上野に向かう「寝台特急北斗星」の「ロイヤル」個室に乗った時の乗車体験記です。
食堂車「グランシャリオ」のご紹介です。
予約制のディナータイム終了後に、「パブタイム」という予約なしでお酒や軽食が楽しめる時間がありました。
当時は札幌行きの3つの寝台特急にのみ、かろうじて食堂車が残っていました。
北斗星の客車はかなり年季が入っていたので、どこか昭和で懐かしい雰囲気の食堂車でした。
北斗星の食堂車「グランシャリオ」のパブタイムのメニュー。
「グランシャリオ」とは、フランス語で星座の大熊座をあらわすのだそうです。
ドリンクやワインのメニュー。
パブタイムは軽食が中心ですが、しっかり食べられるメニューもありました。
ビーフシチュー、煮込みハンバーグのセット。
ビーフカレー、リヨン風サラダ。
パスタやピザもありました。
お酒のおつまみとデザート。
まずは生ビールの「サッポロクラシック」
北海道限定の生ビールが飲めるのも、とても嬉しかったです。
北海道ソーセージ盛り合わせ。
生ビールにもとってもよく合いました。
流れる夜景を眺めながら、ガタンゴトンという揺れとともに心地よい時間が過ぎていきます。
予約なしで利用できるパブタイムは大人気で、あっという間に満席です。
食堂車の一角には、グッズコーナーもありました。
幻想的に光ってキレイでした。
A寝台個室のロイヤルに戻ってきました。
飲んで食べて、あとは寝るだけ。
幸せですね(笑)
おやすみなさいzzz
朝になりました。
栃木県の那須の辺りだと思います。
北斗星のロイヤルには、「モーニングコーヒー」が個室にサービスされます。
朝ごはんを食べに食堂車「グランシャリオ」に来ました。
朝は予約なしで食べることが出来ました。
和朝食と洋朝食の2種から選びます。
朝はパン派なので洋朝食にしました。
卵料理の黄色が幸せです。
車窓を眺めながら朝食を食べる体験も、非日常感たっぷりでワクワクしました。
北斗星は、雪景色の中を上野に向けて快調に走り続けます。
食後は紅茶をいただきました。
個室のロイヤルに戻って来ました。
楽しい時間はあっという間ですね。
ロイヤルの旅は快適で、もっともっと乗っていたくなるくらいです。
終着駅の上野に着きました。
本州を担当する電気機関車です。
上野駅の13番ホームは行き止まり構造になっていて、終着駅らしい雰囲気も特徴的でした。
13番ホームにあった待合コーナー「五ツ星広場」です。
札幌行き寝台特急の北斗星やカシオペアの待合コーナーとして、利用されていました。
寝台特急北斗星
食堂車「グランシャリオ」 まとめ
寝台特急北斗星には食堂車があり、お酒を飲みながら食事することが出来ました。
流れる車窓を眺めながら食事を楽しむ体験は、非日常のワクワク感も手伝って特別な思い出として残っています。
寝台特急での旅が一部の高価な観光列車のみになってしまった今となっては、食堂車も懐かしい思い出です。